あなたは10年後は何歳になっていますか?
お子さんや、お孫さんの歳はいくつになっているでしょうか。
そして今から10年後はどんな社会になっているでしょう?
今と同じですか、大きな変化がありますか?
これは私が講演の冒頭でよくお尋ねすることです。
今、社会ではいろんなことが変化しています。
2020年から未だに続いている自粛生活や、国外でもいろんなことが起こっていますね。
100年後の歴史の教科書には、2020年頃は時代の転換点だったと教えられるかもしれません。
今までも転換点はありましたが、その転換点はテクノロジーの進化がきっかけになっています。今は第4次産業革命と言われていますが、これまでとは違い、かつてないスピードで変わろうとしています。
もし今が時代の転換点にあるとしたら、子どもたちの未来はどんなことになっているでしょうか。
いま小学生であれば、社会に出る準備をしている頃かもしれませんね。
中学生であれば、仕事をしている頃かもしれません。
10年後が今と違うとするなら、私達は子どもたちに何を教えてあげればいいでしょうか。
これまで私達がしてきた仕事は、もうないかもしれません。これまでの常識が通用しないかもしれません。
インターネットとスマートフォンが働き方や、学び方を大きく変えようとしています。
プログラミングの授業が始まり、GIGAスクール構想でPCのひとり1台配布が実現しました。
オンライン授業も当たり前になり、自粛生活でも自宅で勉強ができる環境を手に入れて、教育も大きく変わろうとしています。
2020年代に入ってからいろんなことが変わりましたが、この変化はまだまだ続きます。
10年後の未来を正確に予測することはできませんが、どんな方向に向かうのかは想像することができます。
その想像のヒントになるのがテクノロジーの変化に注目することです。
最近〇〇テックと言う言葉をよく耳にしませんか?
教育のエドテック
金融はフィンテック
食はフードテック
農業のアグリテックなどなど。
これらはこれまでの産業とテクノロジーが融合した言葉です。
この〇〇テックが起こる背景には社会的な問題や課題があることが多いです。
例えばフードテックですが、大豆ミートや人工肉、培養肉、昆虫食などのことを新聞などで見聞きしたことがあるでしょう。
食の問題というのは、食そのものの問題でもあるのですが、その背景には世界人口の問題や、環境汚染、気候変動などが絡んでいたりします。
ここからわかるのは、そのまま放置していては将来に影響が出ると言うこと。
子どもたちが大人になったときにその問題に直面するかもしれないと言うことです。
子どもたちが大人になった時の社会を築くのは今の我々です。
未来がどうなるかを考えると同時に、未来をどうするかを考えて子どもたちと接することが大事になるでしょう。
私達は過去の経験をもとに今を生きています。
しかしこれからは過去の経験が役にたたないかもしれません。
大きく思考を転換する必要が出てきそうです。