2020年度より学習指導要領が改定され新しい学びが始まっています。
すでに始まっているのでご存知の方も多いと思いますが、2020年度から小学生、2021年から中学生、2022年度からは高校生と段階的にスタートしました。
中でも、新しくプログラミング教育が必修化されたことでICTを活用した授業が始まり、新学習指導要領の下支えのためGIGAスクール構想で生徒1人につき1台コンピューター端末の配布も始まりました。
ICT端末を活用し、子どもたち1人1人に個別最適化された教育を実現しようとしています。
この学習指導要領の改定で強調されているのが「生きる力」。
変化の激しいこれからの時代を生きるためには、新たな学びが必要になってきます。
文部科学省では「新しい時代を生きる子どもたちに必要な力」を3つの柱として上げています。
文部科学省 学習指導要領
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm#section4
GIGAスクール構想
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_0001111.htm
子どもの教育環境が大きく変わっていっているのは、社会も同時に大きく変わってきているからです。
テクノロジーの進歩がこれまで以上に速いスピードで社会を変えつつあります。
中でも、あらゆる物がインターネットでつながるIoT。
AIもいたるところで実用化されています。
最近ではメタバースという仮想空間と現実世界の境目がなくなりつつあります。
また、ICT教育に力を入れているのは日本だけではありません。
途上国では国策としてICT教育を取り入れている国もありますし、テクノロジーを中心とした国づくり町づくりをしているところもあります。
インターネットがいたるところでつながるようになった現代では、仕事の環境も大きく変わっていきます。
メタバースで日本にいながら外国の学校に通うことも実現するでしょうし、海外にいる人とリアルタイムで仕事をすることもできます。
保護者世代が経験してきた学校教育とは時代背景が全く異なってきているのです。
子どもたちが長時間没頭してしまいがちなyoutube。
あなたはどんなイメージをお持ちですか?
くだらないチャンネルが多い、危ない話が多い、子どもが見るものではない。
どちらかというと悪いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、コンテンツ内容は注意する必要があるのですが、学びの観点から見てみると、優良な教材もたくさんあります。
簡単な例で言うと英語。
ネイティブな英語を無料で勉強できたり、勉強のコツなども丁寧に解説してくれたりします。しかも広告は入りますが無料で学べます。
youtubeだけでなく、インターネット上には非常に質の高い学びにつながるサイトも多く存在します。学校で新しく取り入れられたプログラミングなどもほぼ無料で習得できます。
ところでインターネット上で使われている言葉で一番多いのは何語だかご存知ですか?
約60%が英語です。これは予想通りの結果だと思います。
では日本語の割合は何%でしょうか。
正解は約2%です。
圧倒的に英語が多いですね。
日本語のサイトだけでも膨大な数があるのに、わずか2%しかないのです。
どれだけ英語が大切かわかりますね。
インターネットとICTがこれからの学びには必需品になってきました。
学校での学びだけでなく、家庭でも活用していきたいですね。
しかし、やはり気をつけておかなければならないこともあります。
それは情報に対してのリテラシーを高めることです。
インターネット上には優良なものも多くありますが、同じくらい害になるものもあります。
フェイクニュースという言葉を聞いたことがあると思いますが、AIが誰かをそっくり真似て、正反対の意味に取れる発言をしたり、SNS上でデマ情報が流れることもあります。
子どもたちに無防備に有害な情報に触れさせるわけにはいきません。
それらを防ぐには、保護者自身、周りにいる大人たちが、情報リテラシーを高めることが必要になってきます。
1つの情報だけでなく複数の情報を確認する。信頼のおけるサイトをチェックしておく。
批評的な思考法で情報を分析するなどです。
子どもたちの学びを安全なものにするためにも、大人も学びを深めて行きたいですね。