情報Ⅰのデータ活用は、平均やグラフを作って終わる学習ではありません。解決したい問いを決め、データを集め、整え、可視化・分析し、限界を踏まえて判断を説明する一連の問題解決です。
学習指導要領解説では「情報通信ネットワークとデータの活用」の領域で、データを蓄積・管理・提供する方法や、収集・整理・分析して結果を表現する活動を扱います。他の3領域とも関連します。
最初に何を知りたいか、何と何を比べるかを一文で書きます。必要な項目、対象、期間、単位を決め、目的と関係のない個人情報を集めません。公開データは作成者、調査方法、更新日、利用条件を確認します。
欠損、重複、表記ゆれ、単位の違いを確認し、どの規則で整えたかを記録します。都合の悪い値を理由なく削除せず、除外する場合は基準を先に決めます。収集条件が異なるデータをそのまま比較しません。
表では項目名と単位、グラフでは軸、目盛、対象期間を確認します。平均値、中央値、最頻値は同じ「中心」でも性質が異なり、外れ値の影響も違います。一つの値だけでなく分布と元データへ戻ります。
散布図などで二つの変数の関係を見ても、それだけで一方が他方の原因だとは言えません。範囲、外れ値、集団の違い、別の要因を確認し、ばらつきを隠さず説明します。
標本が対象全体を代表するか、質問の仕方に偏りがないか、比較条件が揃っているかを確認します。グラフの軸の切り方や割合の分母にも注意し、「このデータから言える範囲」を明記します。
身近で機密性のない小さなデータを使い、問い→整理→可視化→解釈→限界の順に記録します。学習システムとオンラインの公開範囲を確認してください。
