未来をもっと楽しくする学び-SOCIALSCHOOL

子どもの可能性を開く非認知能力

非認知能力とは?

非認知能力という言葉を聞いたことがありますか?
非認知能力とは、学力テストなどで数値化できるいわゆるIQや学力テストなどの能力ではなく
数値化されない、認知能力以外のもので幅広い種類があります。

今この非認知能力が世界的に注目されていますがなぜでしょうか。
非認知能力の大切さや、どんなものがあるか、その伸ばし方などを見ていきましょう。

なぜ非認知能力が注目されているのか

非認知能力が注目されている理由の1つに社会の変化があります。
これまで、教育とは学力を高めること、優秀な成績を収めることを目的としていました。
しかし、時代が変化し、グローバル化、多様化した社会では学力に長けているだけでは社会生活を送ることはできません。

私達は他者との関わりの中でコミュニケーションを取りながら様々な活動をしています。
相手の気持ちを理解する、自分の気持ちを伝えることも大切ですし、やり抜く力や逆境から立ち直る力も必要になってきます。認知能力を身に付けるだけでは社会を生き抜くのに必要な能力は身に付きません。

これらの能力は、急に必要になったものではなく、これまでにも様々な経験から培ってきたものでしょう。ただこれまでの教育の中ではあまり注目されていなかったことでもあります。

社会の変化や教育の変化の中で改めてその能力の必要性に注目されているということでしょう。

これからの社会を生き抜くためにはこの非認知能力を伸ばすことが大切になります。

非認知能力の種類

非認知能力は専門家でも意見が分かれるくらい広い概念です。
一般的にどんなものが非認知能力と言われているのか見ていきましょう。

  • 自己認識
  • 自信
  • 自己効力感
  • やり抜く力(GRIT)
  • 意欲
  • やる気
  • 集中力
  • 創造性、構想力
  • 我慢強さ
  • 立ち直る力(レジリエンス)

などがあります。
他にもまだまだ種類はありますし、研究者によっては、はっきり定義している方もいるようですが、ここでは認知能力以外のものと考えてください。

非認知能力はどう伸ばす

学力を伸ばすための方法は色々とありますが、数値で測れないものを伸ばすことはできるのでしょうか。

非認知能力を伸ばす方法も研究されていて、ここでは簡単にできることを紹介したいと思います。

褒め方

子どもは褒めて伸ばすってよく言われています。
ただ、褒め方を間違えると逆効果になることもあります。

あなたのお子様がテストで良い成績をとった時、あなたならどう褒めますか?
良い点数だったことを褒めますか?
この時よい点数をとったことを褒めるのではなく、良い点数を取るためにやってきた過程を褒めるようにしてあげてください。

遊びを通して伸ばす

子どもは好きなことをしている時、夢中になっている時にものすごい集中力を発揮しています。
この遊びの中からも多くを学ぶことができます。こうしなさい、ああしなさいと指示やルールのある遊びではなく、子どもの自主性に任せた遊びができるような環境を作ってあげることが大事です。主体的・能動的に学ぶ事で、創造性や失敗からの回復、最後までやり抜く力などが身に付いていきます。

まとめ

子どもたちが生きていく社会は、これから大きく転換しようとしています。学びの環境も変わってきました。グローバルが進みインターネットの発展で境界が曖昧になり、多様化しています。

先行きが不透明で曖昧な時代は、賢さ以上の要素に左右されることがあります。これまでの学力中心の能力だけではなく「非認知能力」を身に付けることは子どもの可能性を開いていくでしょう。

今後も非認知能力を掘り下げていきます。

この記事を書いた人
運営元の㈱ハイバリュー代表 SOCIALSCHOOL講師、サイコロジカルコーチ