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プログラミング教育で何が変わるのか

小学校でも始まったプログラミング教育

2020年度より始まった小学校のプログラミング教育。授業の中で扱ったことのあるお子さんも多いのではないでしょうか。

このプログラミング教育ですが、改訂された学習指導要領の中でも大きな変更点の一つです。

プログラミング教育とは以下のように説明されています。

子どもたちに、コンピューターに意図した処理を行うように指示することが
できるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、
時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思
考」などを育成するもの

参考:小学校段階におけるプログラミング教育のあり方について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/07/08/1373901_12.pdf

保護者世代が子どもの頃にはなかった授業なので、いまいちわからないまま進んでいるのではないでしょうか。

コンピューターを使った授業なので、エクセルやワードなどのアプリケーションの扱い方を習うのかと、たまにご質問をいただきますので、今回はどういった目的で何を学ぶのか解説します。

プログラミング的思考って何?

プログラミング教育を行う主な目的は、プログラミング的思考を身につけることです。
プログラミング的思考というとなんだか難しそうですが、以下のように説明されています。

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組
合せが必要であり、1つ1つの動きに対応した記号を、どのように組
み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、
より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

参考:小学校段階におけるプログラミング教育のあり方について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/07/08/1373901_12.pdf

プログラミングするためのコードの書き方を学ぶのではなく、論理的に考えていく力を身につけると言うことに主軸が置かれているようです。

プログラミング教育はなんのため?

このプログラミング教育がなぜ取り入れられたのでしょう。

これからを生きる子どもたちがおとなになる頃には今よりもっとデジタル化が進み、そのデジタル化には様々な形をしたコンピューターが使われています。

文部科学省の『小学校プログラミング教育の手引』にはこのように書かれています。

子どもたちがこれからの社会を生きていくためには、コンピューターをより適切に、効果的に活用していくことが
求められます。「コンピュータはプログラミングで動いている」ことを理解する、つまりコンピュータの仕組みの一端を知ることによって、コンピュータはブラックボックスでなくなり、より主体的に活用することにつながります。

小学校プログラミング教育の概要
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1417094_003.pdf

社会がより一層テクノロジーを取り入れたものになる以上、子どもの時から慣れ親しんでおくのは大切なことです。

無料で使える教材、家庭学習

学校での授業はまだまだ始まったばかりで、試行錯誤しながら学習しているようです。
地域でも多くのプログラミング教室が開講されている様ですが、プログラミングは家庭で学習できます。
無料で使える教材をご紹介します。

scratch(スクラッチ)
子ども向けプログラミング教材の定番のスクラッチです。子どもが直感的に使える様な。デザインされていますが、大人が使っても十分楽しめ、学習にもなります。
https://scratch.mit.edu/

子どもの学び応援サイト
文部科学省が提供しているサイトです。
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/index_00001.htm

youtube
youtubeにも教材となるものがたくさんあります。プログラミング教育 子どもなどで検索してみてください。youtubeは保護者としてはあまり見せたくないかもしれませんが、優良なコンテンツも多く存在しています。まずは大人が視聴して子どもに教えてあげてください。

端末について
GIGAスクール構想で一人一台端末の配布が始まっていますが、自宅への持ち帰りが禁止だったり、制限がかかって、自由に使えないこともあるようです。

かと言って仕事で使うPCを子どもと共有するには、リスクもあります。ノートパソコンやタブレットを購入するのもよいと思いますが、価格が気になります。

そんな時SOCIALSCHOOLでおすすめしているのがラズベリーパイです。

Raspberry Pi
ラズベリーパイとはラズベリーパイ財団が教育用に開発した小型のボードコンピューターです。
ラズベリーパイOSはscratchから本格的なプログラミング環境が用意されています。

安価でありながら必要なものは一通り揃っており、LinuxをベースとしたOSを扱うことができるので、コンピューターを学ぶには最適な教材です。
SOCIAL SCHOOLの教室でもラズベリーパイを活用しています。

まとめ

今回はプログラミング教育について紹介しましたが、プログラミングは手段です。
プログラミング教育を通じて、思考力を身に着けたり新しいものを創造する力を身につけることが大切です。

デジタルを苦手とする方もいると思いますが、これからの子どもたちにとって必要な学びです。
子どもと一緒に学ぶのもいいかもしれません。

この記事を書いた人
運営元の㈱ハイバリュー代表 SOCIALSCHOOL講師、サイコロジカルコーチ